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「後半の子からうちの代の写真が欲しいって最近連絡あって。昨日のクラブに居たでしょ。あそこからここ割と近いから。ここなんて滅多にあたし行かないし。」
「つーかぁ!“離婚調停中”ってまさか…。」
「うん!」
小夜姫さんは物凄い笑顔で頷いた。
「離婚調停中?」
「昨日、君が寝てる間にカバンあさって携帯見つけて登録しといてあげたの。」
(ああ…だから、俺のカバン中身が散乱してたのか…。)
「しといてあげたの…ってオイ。」
俺は関わり合いたくないのでサッサと狼を連れて2限の授業に向かった。
授業中、狼はあれこれ五月蝿く聞いてきた
「何もなくねーじゃんかよ~。“君が寝ている間”って?ちゃっかりホテル連れ込んでんじゃん。
どーゆう事だよ~?“最悪だ”ってお前言ったよな?どういう事?まさかお前……この期に及んで怖じ気づいたんじゃねーの?」
「ちげーよ!!💢とにかくあの女とは一切関わりたくない。非常にアブねー女だ。早く番号を拒否にしなければ…。」
「誰がアブねー女だっての?」
!
後ろを振り返ると彼女が座っていた。
「いつの間に…。」
「今さっき。そ~っと入ってみた。」
「入ってみなくていいから!!小夜姫さんは卒業生、ここに出席してはいけません。」
俺は小声で怒る。
「拒否したらここの学生全員に君がインポだって言いふらすから。」
狼はビックリして俺を見た。
「お前が…インポ?」
「違うって!可笑しいだろ?この俺がインポって!」
「だって、ラブホで結局何もしていないじゃない。」
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