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「あぁ、してない!してないけど、それで何故インポになる?」 「魁…。怖じ気づいたの当たってたんだな。」 「そうなの。この男ヘタレ。」 「何故なの状況でヘタレやインポになる?💢」 「ちょっと。インポ、インポ、言わないでよ。あたし、一応女の子なんだけど。」 「お前が言い出した事だろ!!💢」 「アハハハ!」 狼は終始爆笑していた。 「とにかく、この授業が終わったら外の広場に来て。じゃないと言いふらすから。」 そう言って彼女は教室を出て行った。 「…魁と小夜姫さん、お笑いコンビみてーだな。」 「勘弁してくれ。」 「それにしても珍しいな。魁がこんなにも本人を目の前にして露骨に嫌がるなんて。女の子に嫌われたくないって、どんなウザい女の子にもあんな態度取った事無かったよな?」 (あぁ…言われてみればそうだな。) 「反射的にあの女が目の前に居ると体全体で嫌だって全面的に出てくんだよ。拒否反応だな。こりゃ、よっぽどだな。」 「まー…いいんじゃないの?」 「何が?」 「お前が本音で話せる異性が現れて。俺は正直ホッとしたよ。」
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