13人が本棚に入れています
本棚に追加
/149ページ
だけど、今日の俺は違う…。もう限界だ…。
俺は初めて無視を通した。
昼休みになり、食堂に向かった。
「魁、携帯鳴りまくってたぞ。小夜姫さんじゃねぇ?」
「あぁ、そうだけど…俺はもう嫌なんだ…こんな生活は、終わらせる。」
「勿体ねぇ。お前の大好きな美人なのに。」
「はっ…、美人?今となっちゃ笑えるな。いいかぁ?やっぱ、狼…お前の言う通り中身は大事だ。中身があれじゃあ、すっこしも美人に思えねぇ。」
「そぉかぁ?今までお前が寝た女なんて殆ど最悪だったぞ?」
「何言ってんだよ。あんな人に脅しかけたり、出掛けても金も出さねぇ、女っ気も無い、すぐにキレる。我が儘し放題で振り回す。あの女に比べりゃぁ今まで俺と寝た女は皆女神だ。」
その時、ポンと肩を叩かれた。
「来たか…。」
俺は恐る恐る振り返えろうとゆっくり首を回した。
「どうしたの?そんなに怯えて。」
最初のコメントを投稿しよう!