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「お前最悪。魁…大体お前…女見る目0だな。」
「何が?2人共かなり美人っしょ!」
「違う、中身がだっつぅの。もういい加減こんな生活止めろよ。」
狼は俺と真逆の真面目な性格だ。
「モテんだからしょーがねーじゃん。」
「ムカつくなー。お前、いいか?確かにお前は昔からイケメンで…ー。」
―!ガタッ
俺と狼は驚いて振り返った。
暗くて顔が良く見えなかったがリップグロスで光った赤い唇が見えた。
(なんだ…。)
彼女はグラス片手にふらつきながらこっちに近付いて来た。
「出口かと思ったら、ここ…何処?」
俺と狼は2人で目を見合わせた。
「この店の従業員?」
「いや、ただの酔っ払いだろ。」
「でも、美人なんだけど。」
「は?魁…オマエ…。」
俺は彼女の腕を掴んだ。
「あーここは従業員室だから~。俺が出口まで案内したげよう。」
「ちょ💦オイ!魁!マズいぞ!!」
俺は狼の声を無視して酔った彼女を傍らに従業員室の扉を開けようと手を伸ばした。
「魁…馬鹿だな。」
後ろから狼の溜め息と声が聞こえた。
扉が開くと音楽や話声が良く聞こえる。
「あ。」
アホみたいな声を出した俺。
目の前にはストーカー女と落とした女が2人で待ち構えていた。
2人は声を揃えて俺に言った。
『どうゆー事💢??』
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