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そして、2人は去って行った。
作業員室ではよく見えなかったが、街灯に照らされて少しだけ彼女の顔が見えた。
白い肌、長い黒髪…赤い唇。そして、彼女は俺に言った。
「残念な男。」
女に攻められる事も平手打ちをくらう事も実際は馴れていた。だから、傷付く事もなくだだ俺は“またか”くらいにしか思わなかった。
だから、彼女が言った“残念な男”の言葉も傷付くどころか意味わかんねーと思った。
俺は彼女に言った。
「ね~。マジ、残念な男だよ~。超傷付いたんだけどー慰めてよ。」
彼女は突然俺に顔を近づけて来た。
凄くドキッとした。
近くで見たら肌が凄く綺麗であの赤い唇もぷっくりしていて吸い込まれそうだった…。
見とれていると彼女がサラッと言った。
「良いよ。ホテル行こっか。」
「ホテル??」
「行きたくないの?」
「や…男の子ですからぁ~行きたくないワケじゃ…。」
「じゃあ良いじゃない。君、男の子だから何の損も無いでしょ?」
彼女は俺の手を引いて歩き出した。
(やっべぇ。超話わかる女じゃん、ラッキー♪)
彼女は適当に通りすがったラブホテルに入って行った。
「どの部屋がいい?」
「や…何でもいーよ。」
「何でもいい?は、俺だろ!自分で決めなよ!!」
(ゲ…。この女…Sなんか…?まっいーや、ヤれればどっちでも。)
そう思って俺は適当に部屋を選んだ。
「ゲ。何でそっちの部屋?こっちの部屋のがオシャレじゃん!」
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