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もう、何であたしはこんな事考えちゃうのかな。
早く翼ん家行こう。朝食は食パン一枚だけ食べて行こう。
佳奈は鞄を玄関に置いてから台所に向かった。
「あら佳奈今日は早いのね。翼君をお迎えに行くの?」
「まぁね。てか何で分かったの?」
「私は佳奈のお母さんよ?佳奈が何をしようとしてる事ぐらい簡単に分かるわよ」
お母さんは油断出来ない。
いつもあたしが何をしようとしてるか直ぐに分かってしまう。
この前夜にこっそりコンビニに行こうとしたらお母さんが玄関に立っていたんだもん。
佳奈はお母さんから目を離して時計を見た。
「もうこんな時間じゃん。まだ髪とかしてない!お母さん、あたしが髪とかしてる間にパン焼いといて」
佳奈は急いで洗面所に行って、髪を少し濡らし、櫛で髪をとかした。
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