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自分は一体、どうしたっていうんだろう。
数年前の自分は、今の自分をほんの少しでも想像できただろうか。
いや、できるはずない。
あの頃の自分は常々悲観的で、影に生きているだけで精一杯だったのだ。
なら、今はどうだろう?
あたしはうっすらと汗が滲む手のひらをみつめた。
どくん、どくん。
心臓がまるで自分のものじゃないかのように、勝手に暴走する。
そしてこの手のひら、指の先にまで血液を巡らすんだ。
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