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「…おや、転入二日目でもう恋人が…クフフ…面白い」
右目に眼帯を付けた少女に転入生のことを聞けばくすくすと彼女は笑みを漏らした。たわわに実った胸をたゆん、と揺らしながら振り向けば口端を上げてにっこりと笑む。
「…骸様…?」
「クロームとは違うクラスなのは残念ですが…あのバジルが同じクラスなんですよね?」
「…はい」
骸と呼ばれた彼女は再びクフフ、と笑みを零した。
「ジョットが言っていた通りですね…面白いことになりそうです」
「…?」
骸のその言葉にクロームは首を傾げながらも微かに口端を上げれば小さく頷いて骸を見つめる。その青い瞳は少し不安げな色に染まっていた。
「…なぁ、彼女なんていつできたんだよ?」
「拙者達、結構な時間一緒に過ごしていましたよね?」
「いくら何でも早過ぎないか?」
彼女がいると言う発言の後、綱吉の予想通り噂はあっという間に流れ校内中その会話で騒いでいた。そして、クラスメイト二人に生徒会室へと連れていかれ今に至るわけだ。
二人に囲まれてじっと見つめられている姿は周りから見れば綱吉は一見イジメを受けているようにも見えた。綱吉の顔はすっかり青ざめ、冷や汗をかけばがくりと肩を落としていた。相変わらず綱吉を見つめる四つの瞳は強く綱吉はただ唇を固く結ぶしかなかった。
「おや」
突然扉の開く音が聞こえ綱吉に視線を向けていた二人は思わず視線を扉へと移した。雲雀とバジルは不満そうに眉を寄せながら彼女を見つめる。
「おやおや、転入生虐めですか…?」
クスクスとからかい混じりの笑みを漏らしながら歩み寄ればバジルを見つめる。バジルは不快そうにぷいと顔を背けた。不意に骸は綱吉へと視線を向ければにこりと笑みを浮かべる。
「初めまして、僕は六道骸と言います」
「は、はぁ…」
「貴方が沢田綱吉ですね…?クフフ、随分と可愛らしい顔立ちをしているじゃないですか…」
つつ…、と指先で顎をなぞるように撫でながら告げるといきなり綱吉の頭へと腕を回して抱き寄せる。
「くふ、まだ反応は初々しいですね…綱吉くんはまだ女子には慣れていませんよね?」
抱き寄せられれば身長差はあるものの骸は膝を折り屈んだ状態であった為綱吉の顔はその豊満な胸に挟み込まれる。弾力性がありながらも柔らかいその胸は誰をもを虜にするという。まだ女性の体には慣れていない綱吉は当然顔中真っ赤に染め上げる。
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