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鐘が鳴り終わると彼女は観念したのか小さく溜め息漏らした後梯子を上り始めた。綱吉がその様子を見つめていると風が強く吹き、彼女の短めのスカートは舞い上がり下着は露になる。彼女の下着を見た綱吉の顔は耳まで真っ赤に色付いており、ぷるぷると体は震えていた。彼女は少し慌て、微かに頬を色付ければスカートを押さえたが顔中真っ赤に染める綱吉を見れば思わずかぁっと頬を赤く染め上げてスカートを押さえながら上っていった。綱吉はどうしていいかわからずにキョロキョロと周りを見渡せばこそこそと屋上から立ち去ろうとすると彼女に声を掛けられた。
「…おい、カス」
「カ、カス…って」
「お前の事に決まってンだろ?」
彼女は顔だけ出したまま綱吉を見下ろしていた。綱吉は戸惑いながらも彼女を見上げた。
「お前…見ただろ?」
「見たって…な、にを…?」
「…俺に言わせる気か?」
「す、すいません…!」
ギロリと綱吉を睨みながら見つめてくる彼女に綱吉は恐怖から身を震わせながら頭をペコペコと下げた後、「見ました、すいません!」と続ければ彼女は舌打ちをした後その場から飛び降りた。飛び降りる際にも勿論スカートは捲れ上がり、チラリとだが再び綱吉の瞳には彼女の下着が映り綱吉は顔を赤く染め上げた。
「…ったく、俺の名前はXANXUSだ。テメェは…何年だ?」
「あ、えっと…沢田綱吉です。昨日来たばかりで、一年です」
彼女の名前にふと聞いたことがあるような感じがしたが短時間では思い出せず諦めながらも彼女に返答する。彼女は相変わらず眉寄せながら綱吉を見つめる。
「沢田綱吉…」
「…?」
XANXUSは一瞬瞳を見開きながらも直ぐにいつもの表情に戻る。腕を組んだ後綱吉の元まで歩み寄れば微かに口端を上げた。そんなXANXUSに綱吉は不思議そうに首傾げながらも見つめ返す。
「お前が…、…おいドカス。」
「え?はひっ?」
「俺はお前のルームメイトだ」
「え?あ…XANXUS…!」
彼女のその言葉で瞳見開けばネームプレートに書かれていた文字を思い出した。XANXUSは更に歩を進めれば綱吉との距離は近くなりどちらが少しでも動けば口付けてしまいそうな距離まで寄った。XANXUSはそっと手の甲で頬を撫でた後笑みを漏らすと瞳を閉じればそっと唇を触れさせた。
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