第二章 初めての…

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唇に触れた柔らかい感触に瞳見開きながら瞬きを繰り返しつつ口付けが終わるのを待つもXANXUSの唇は離れずその口付けは次第に深くなり始めた。 軽く触れただけの口付けから唇は深く重なり、ちゅっと綱吉の唇を啄めば綱吉の肩はぴくりと震える。XANXUSは舌を小さく出し、綱吉の唇へと舌を這わせると閉ざされた綱吉の唇をこじ開けようと舌は隙間へと突き刺さる。綱吉も観念し、唇を薄く開けばXANXUSの舌はチャンスとばかりに舌を侵入させた。 口付けが初めてな上に勿論深い口付けなど経験の無い綱吉はわからないまま口付けを受けるも息苦しくなればXANXUSの肩を押して体離す。するとXANXUSは「鼻で息しろカスが…」と告げた後再び深く口付けてくる。綱吉はXANXUSに言われた通り鼻で呼吸をし始めるもXANXUSに舌先を吸われればびくりと震えて息をするのを忘れてしまう。XANXUSの舌は綱吉の口腔を探るように舌を動かしながら時折舌を吸い上げる。その度に綱吉は小さく体を震わせる。しばらく口付けが続けられるも唇離せば唾液の糸が引き、綱吉は口付けの余韻に身体を震わせながらその場に腰を下ろした。XANXUSは綱吉の様子にクツクツと笑みを漏らせば腰を抜かしたガシガシと乱暴に頭を撫でる。 「面白い…お前が相手なら部屋に戻ってやるよ」 「え…、え?」 綱吉は戸惑いが隠せずにオロオロとしながらXANXUSを見つめれば頬に口付けを落とされた。 「おい…、お前…俺と付き合え」 「…えぇええええ!?」 驚きから綱吉は思わず大声を出して同様からキョロキョロと周りを見渡す。 「お前の女にやってやるよ…」 「ちょ…、待ってよ…なんでいきなり」 「煩ぇ…、カスは黙って頷いてろ」 「…あ、え…?あ…、駄目だよ!そんなこと!」 XANXUSの睨みに一度は怯むも手を振ればぎゅっと瞳を瞑り綱吉の掌には柔らかな感触がし、恐る恐る瞳を開けば綱吉はXANXUSの胸を片手だが鷲掴みしていた。XANXUSの顔は赤く染まり、ぷるぷると震えれば綱吉を押し倒す。綱吉は強く頭を打ちながらも目の前に居るXANXUSの表情に顔を青く染めた。 「この責任はちゃんと取ってもらうからな?」 「は…、はひ…」 XANXUSの言葉に綱吉はただ頷くことしかできなかった。 (俺、これからどうなるんだよ…) 綱吉は涙を零しながらも綱吉の唇に触れる柔らかい唇には抵抗はしなかったのだった。
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