第三章 お色気先輩

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あれからXANXUSは部屋へと戻ってきた。荷物はすぐに運ばれ部屋は寂しくなくなったが、何故かベッドだけは一つだった。 (ダブルだからいいけど、密着して寝ろと…?) 綱吉は困惑しながらもXANXUSと寄り添って寝ることに同意した(ただ単にXANXUSが綱吉を脅した) XANXUSの寝巻きは長めの薄いシャツ一枚だった。勿論下着はつけていない。その薄いシャツからは微かに桃色の突起が透けていたのを見れば綱吉はほぼ強制的にXANXUSにキャミソールを中に着させた。XANXUSは不満そうだったが直ぐに了承した。 渋々キャミソールを着たXANXUSは綱吉の元へと歩み寄ると微笑を浮かべて告げる。 「…キスしろ」 「えぇえええええッ!?」 「お前はイチイチ煩ェな…しろっつったら黙ってしろ、ドカス」 (会って間もないのにカス呼ばわりですか…) トホホ、と涙目になりながらも綱吉は軽く触れるだけの口付けをすれば直ぐに唇を離す。XANXUSはどこか不満そうだったが黙って布団へと潜り込んだので綱吉は安堵の息を漏らした後続けて布団へと潜り込んだ。 勿論向かい合って寝るのは恥ずかしかったので背中を向けるとXANXUSが不満げに舌打ちをしたが黙って背中を合わせた。 綱吉はXANXUSの様子に安心すれば夢の中へと落ちていった。 * 「おーい、沢田どうした?次移動だぜ?」 「あ、うん…」 「さあ、行きましょう」 綱吉は朝からずっと授業以外はぐったりと机に伏せていた。何故ならルームメイト兼彼女(仮)のXANXUSが朝起きたと思えば綱吉の背中に豊満で弾力のある柔らかい胸を押し当てながら熟睡していたので登校するにもできない状態だった上に、サボり癖がついていた彼女は眠たそうにダラダラとゆっくりと着替えるものだから先に行こうとすれば銃先を向けられ、着替え終わったのはいいがお腹が空いたと食堂へ行かされた揚げ句食べる時は自分で食べようとせずに口を開けて綱吉に食べさせてもらおうと待っているし、遅刻ギリギリなのに歩く速度は遅いし学年が違うので別れようとしたら甘えた瞳で見上げてくるわでXANXUSが部屋に戻って一日目で既にぐったりとしていた。 (帰りは教室まで迎えに来いとか命令するし…) 教科書をロッカーから取り出しながらむっすりと不満そうな表情をしながらも俯けば頬を赤く染めた。 (命令する割には執拗にキス求めてきたり、一緒に居たいとか…言うし)
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