白ウサギのシャル

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クロムとベルは何の躊躇いもなく、そのドス真っ黒球体に入っていくから、オレもその球体に入ろうとするとシャルがオレの手を掴んだ。 腹のあたりが真っ黒黒助でも、やっぱり子供なんだなぁと安心していると、シャルはオレの指を口に含んだ。 え?舐められてる? 『え?なんで……、え?ん?』 「ん?指、怪我してたから! 消毒だよぉ!」 (本当は夜斗の指が細くてキレイだったから指フェラしたくなっただけなんだよね。) 「じゃあ、クロムもベルもボク達を待ってるだろうし、行こぉ!ね!」 『う、うん………』 最近の子供ってやる事が唐突で、良く解らないよオレ。 シャルに手をひかれ、球体に入る。そして球体を抜けると…… 目の前には、王座の前でバラムチを持ってる男(猫)がベルに抱き着いていた。 すると、隣にいるシャルが、 「王様ぁ!何してんのぉ!」って叫んだ。 え、ムチを持ってる変な男(猫)、《王様》なの? 《女王様》じゃなくて? 「そんな変な顔すんなよ夜斗。 アレでも、この国の王なんだ」 『クロム………』 (この国ヤバイ。色んな意味で…) 仕方ないよな。 ムチ持った人は王様なんだよ 仕方ないんだよね。きっと。 ++
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