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ここは、ジェラースのある遺跡。その前にフードを頭まですっぽり被っている一人の少年が立っていた。
「………やっとで着いたな」
そう言いながらその少年はフードをとる。
すると、フードの中から美しい銀髪が現れる。
口元にはニヤリと笑みを浮かべている。
そう、この少年こそがあのテオバルトなのだ。
あれから八年という月日が経っている。
テオバルトにもその月日を感じさせる成長が見られる。
髪はあのときから変わらず腰の位置まで伸び、それを一つに結んでいる。
体もあのときより大きくなっているが、同年代の者達に比べると細身の方だ。
そして、何よりもその容姿は素晴らしいものとなっている。
幼さは完全になくなり、キリリとした赤い目を輝かせている。
これほどまでに美少年という言葉が合う者もなかなかいないだろう。
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