八年が過ぎて

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遺跡の中は案外広く、人が七人ほど並んでも余裕で歩けるほどだ。 壁は岩石のようなものでできている。 「さて、来たか」 遺跡に入り、歩き始めて約十分、テオバルトはポツリと呟いた。 景色は初めとほとんど変わっていないはずだが……… 「ふっ!!」 突然、テオバルトは身を捻り何かを回避した。 その何かはテオバルトには当たらず、その後ろの壁に突き刺さる。 その正体は………矢だった。 これこそが、遺跡に入る者を恐怖させる原因なのだ。 遺跡には必ずと言っていいほど宝物や古代兵器が存在している。 古代兵器とは遥か昔に作られた武器のことだ。 希少価値が高く、その能力も高い。 テオバルトはその宝と古代兵器を狙っているのだ。
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