八年が過ぎて

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「相棒が効かないとなると、面倒くさいな」 そう言いながら今度は手をガーディアンに向ける。 「取りあえず、死んどけ」 すると、突然その手から漆黒の球体が飛び出し、ガーディアンを襲う。 そう、これは魔法だ。 エリーアスによる人体実験でテオバルトは完全に魔法を使えるようになっていた。 トレジャーハンターをやっていくなかで、経験を多くつみ、暇なときは町の図書館に赴き、知識を詰め込んだ。 そんなことをしていると、自然と力は付いてきて今では最強を名乗るのに相応しい実力を身につけている。 それに加え、テオバルトは七属性を全て使いこなすことができる。 七属性とは、火,水,風,地,雷,光,闇のことだ。 一般的に一人の人間は三属性ほどしか扱うことができない。 テオバルトのように全ての属性を扱える者もいるが、極少数だ。
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