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「………これは、入るなと言うことか?」
閉じられた扉を見つめながらそう呟くエリーアス。
自分は当主であるのに入ってもよいのか悩んでいる。
だが、それも次の瞬間までであった。
部屋の中から元気な赤ん坊の声が響いてきたのだ。
これにはエリーアスもじっとしていられず、迷いなく部屋の扉を開け中に飛び込んだ。
「アマリア!!」
部屋に入るとそこには豪華なベッドが一つ。そこにアマリアは横になっていた。
「あなた、生まれましたよ」
そう言って夫に胸に抱く我が子を見せる。
そこには、美しい銀色の髪を輝かせている愛らしい顔の赤ん坊がいた。
「おおっ、この子が」
ゆっくりと妻の下に近づいていくエリーアス。ベッドの周りにいた使用人達は当首のために道をあける。
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