八年が過ぎて

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そして今回、テオバルトがガーディアンに放った魔法は闇属性だ。 闇属性は攻撃力が高いので、このような敵を倒すには手っ取り早い。 「ちっ、でかすぎるんだよ」 だが、この魔法では決着が付かなかった。 先程の魔法はガーディアンの腹部を貫き、穴を開けたのだが体が大きいため崩れ去るようなことはない。 それに、ガーディアンは古代人の手によって作られた無生命体なので、この程度で消滅することはない。 「ま、次で決めればいいか」 テオバルトはそう呟くと、次の瞬間、その場から消えてしまった。 ガーディアンは目標を見失い、辺りを見回す。 「………何処を見ているんだ?」 すると突然、ガーディアンの足元からテオバルトの声が聞こえてきた。
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