八年が過ぎて

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「終わりだな」 ニヤリと笑みを浮かべて手をガーディアンに向ける。 「消えろ!!」 テオバルトがそう叫ぶとその手から光が飛び出し、ガーディアンを包む。 「疲れたな」 肩に破輪杖を担ぎながら呟く。だが、何処からどう見ても疲れたような様子はない。 息も一つも乱れていない。 こうしてガーディアンを倒し、この遺跡の全てを攻略したことになった。 テオバルトは目的である宝箱に向かって歩いていく。 テオバルトはその宝箱の傍まで来ると、それに手をかける。 鍵はかかっておらず、蓋を開けるだけでよかった。 そして、その中を見たテオバルトは感嘆の声を上げる。 「おおー、すげぇ!!」 そう言って取り出したのは一つの小瓶。中には少量の液体が入っている。
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