八年が過ぎて

11/19
前へ
/161ページ
次へ
これは古代兵器というより、古代アイテムと言った方がいいだろう。 これは古代人の手によって作られた薬で、どんな病も毒も治すという効果を持つ。つまり万能薬なのだ。 希少価値も高く、この薬しか効かない病などもあるため売ればかなりの値打ちがつく。 テオバルトには売る気などまったくないのだが。 テオバルトは、手に入れた古代兵器は売らずに手元においておき、財宝を売って金にしているのだ。 それだけでも相当な金になるので、古代兵器は売らなくてもよいのだ。 それに、古代兵器は戦闘おいて大いに役に立つので、テオバルトは手放さない。 とはいっても、テオバルトは基本的に破輪杖しか使わないのでそこまで必要でもない。 「よし、戻るか」 目的の物も手に入れたので、テオバルトは薬を手に持ったまま出口を目指そうとするが……… 「ああーっ!!」 何者かの声が響き、それは中断されてしまう。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21169人が本棚に入れています
本棚に追加