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屈強の戦士でもあるエリーアスには子を抱くなどといった繊細なことは向いていないのだ。
「もう、あなたったら」
夫婦はお互いに笑みをこぼす。何にせよ、自分達に初めての子供ができたのだから。
「よし、皆にこのことを知らせろ!!」
我が子と対面し満足したエリーアスは使用人に指示を出す。赤ん坊がいることも忘れて。
「あなた、もう少し静かにしてください!!」
「ああっ、すまない」
アマリアに言われてそれに気づくエリーアスのことに使用人たちは構わずに、指示通りに屋敷中にこの吉報を伝えるのであった。
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翌日、親戚の者達にエリーアス達の子供のお披露目会が開かれることとなった。
お披露目会といっても、ただその姿を見せて持っている魔力の総量を量るだけだ。
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