5、勉強

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「……悠斗?顔赤いよ…?」 僕がぽーっと龍を見ていると視線が気になったのか、話しかけてくる。 「ふぇ…?!あ、赤くないよ!!龍見て…へ、変な事なんて考えてないっ…あ…!」 僕は慌てて口を押さえる。 龍は一瞬驚いたような顔をして、僕の耳に顔を寄せた。 「変な事…考えてたんだ?」 少し熱のこもった意地の悪い声に僕は顔を真っ赤にさせた。 「…可愛い。」 龍はそれだけ言うと、また問題を解き始めた。 もぉ… 僕が顔の熱を冷ましていると、龍がシャーペンを置いた。 きっと解き終わったのだろう。 「悠斗、これはね…」 僕は問題集を覗き込み、頭をフル回転させた。 「…って事。わかった…??」 「わかんないよぉ…」 どうしよう… 全くわかんない… 僕は本当に泣きそうになった。 「わかんないっ」 「大丈夫だから、落ちついて…?」 うぅ…何でこの式にこの公式を使うの……? 「悠斗、最初の方はわかるよね??どこからわからないの??」 「えと…ここ…」 僕が指を差すと龍は、そのところについて詳しく…わかりやすく説明してくれた。 でも…あれ??
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