6、カラオケ

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「カラオケ初めてだね!僕、上手に歌えないかも……」 上手じゃなかったら龍に嫌われちゃうかも…と思い少し涙目になりながら龍を見る。 「大丈夫だよ。俺も歌うのは少し苦手。だから泣かないの。」 龍の大きな手が頭を撫でる。 ん…きもち… 龍に頭を撫でてもらって少し元気になり、手を繋ぎながらカラオケ屋さんへ向かう。 「カラオケ屋さんって綺麗だし、おっきいね!」 ウキウキしながら龍に話し掛けると、龍は少し笑う。 う~…かっこい… 「りゅ…皆見ちゃうから、笑ったらダメ…」 カラオケ屋さんには女の人が多くて、みーんな龍を見てる。 龍は僕のだもんっ  少し拗ねていたら、龍がおでこにちゅーをしてくれた。 うゅー…みんな見てるのに… 「悠斗、602号室だって。」 いつの間にか龍は手続き(?)をしていたみたい。 近くのエレベーターに乗って、⑥を押す。 チンッ♪ エレベーターの扉が開き、降りると602号室は奥の方だった。 僕はきょろきょろしながら歩く。
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