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「カラオケ初めてだね!僕、上手に歌えないかも……」
上手じゃなかったら龍に嫌われちゃうかも…と思い少し涙目になりながら龍を見る。
「大丈夫だよ。俺も歌うのは少し苦手。だから泣かないの。」
龍の大きな手が頭を撫でる。
ん…きもち…
龍に頭を撫でてもらって少し元気になり、手を繋ぎながらカラオケ屋さんへ向かう。
「カラオケ屋さんって綺麗だし、おっきいね!」
ウキウキしながら龍に話し掛けると、龍は少し笑う。
う~…かっこい…
「りゅ…皆見ちゃうから、笑ったらダメ…」
カラオケ屋さんには女の人が多くて、みーんな龍を見てる。
龍は僕のだもんっ
少し拗ねていたら、龍がおでこにちゅーをしてくれた。
うゅー…みんな見てるのに…
「悠斗、602号室だって。」
いつの間にか龍は手続き(?)をしていたみたい。
近くのエレベーターに乗って、⑥を押す。
チンッ♪
エレベーターの扉が開き、降りると602号室は奥の方だった。
僕はきょろきょろしながら歩く。
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