593人が本棚に入れています
本棚に追加
「龍、お散歩行こ?」
次の日、僕は作戦を実行する為に龍を散歩に誘った。
「今日も…??」
「今日は学校の中庭で良いからっ!」
最初は少し嫌がってたけど、中庭で良いって言ったらOKしてくれた。
「ふふっ」
もう少しで肩車をしてもらえると思ったら笑いがこぼれてしまう。
「悠斗…??お散歩、楽しいの??」
「うん!!」
あ!あそこだ!
トタトタ
よし…せーのっ!
トタ…ズサーッドサッ
「悠斗っ?!大丈夫!?」
痛…ぃ……
僕は落とし穴に落ちた。
僕と翔の作戦とは、深い落とし穴を作って僕と龍が落ちる。
そしたら龍が僕を肩車して、外に出してくれて…その後に近くのロープで龍を救出するっていう作戦だけど……龍が落ちてないし、痛いよぉ…
「りゅうっ…痛いよぉ…っ」
「今助ける…っ」
龍は慌てて近くに用意してあったロープを使って僕を助けてくれた。
「うぅ…ごめんなさいっ…ヒック」
「何で謝るの…??悠斗は悪くないよ。守ってあげられなくてごめんね?」
「違うの…ごめんなさいっ」
「何が…?」
「それ作ったの…僕なの…」
あぁ…言っちゃった…
怒られる…っ
「………」
あれ……??
龍?
「もしかして…肩車…??」
コクリと頷くと、龍のため息が聞こえた。
どうしよう…
呆れられちゃった…
最初のコメントを投稿しよう!