1、肩車

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「龍、お散歩行こ?」 次の日、僕は作戦を実行する為に龍を散歩に誘った。 「今日も…??」 「今日は学校の中庭で良いからっ!」 最初は少し嫌がってたけど、中庭で良いって言ったらOKしてくれた。 「ふふっ」 もう少しで肩車をしてもらえると思ったら笑いがこぼれてしまう。 「悠斗…??お散歩、楽しいの??」 「うん!!」 あ!あそこだ! トタトタ よし…せーのっ! トタ…ズサーッドサッ 「悠斗っ?!大丈夫!?」 痛…ぃ…… 僕は落とし穴に落ちた。 僕と翔の作戦とは、深い落とし穴を作って僕と龍が落ちる。 そしたら龍が僕を肩車して、外に出してくれて…その後に近くのロープで龍を救出するっていう作戦だけど……龍が落ちてないし、痛いよぉ… 「りゅうっ…痛いよぉ…っ」 「今助ける…っ」 龍は慌てて近くに用意してあったロープを使って僕を助けてくれた。 「うぅ…ごめんなさいっ…ヒック」 「何で謝るの…??悠斗は悪くないよ。守ってあげられなくてごめんね?」 「違うの…ごめんなさいっ」 「何が…?」 「それ作ったの…僕なの…」 あぁ…言っちゃった… 怒られる…っ 「………」 あれ……?? 龍? 「もしかして…肩車…??」 コクリと頷くと、龍のため息が聞こえた。 どうしよう… 呆れられちゃった…
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