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君の名前
微睡みに見た夢が
脳裏に焼付いた夜
今は遠く離れた
君がただ笑っていた
虚ろな意識
渇いた喉が鳴いている
君の名前を
口に出さずに飲み込んだ
いっそ出会わなければ
もっと楽になれたかな
それでも君を求める
こんな夜も悪くない
手を伸ばしても
何も掴めずに空を切る
君の姿が
目の前に見えていたとしても
溢れ出る涙だけが現実
叶うならもう一度
君を抱いてみたい
なくしたものは
大きい程 後で気付く
せめてこうして
刹那の夢の中だけでも
せめてこうして
君の名前を呼ぶだけでも
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