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電話を出ると既に泣いている、当時の同僚… 私も一緒に泣きたかった… でも全然悲しくなく、本当に他人事にしか思えませんでした。 丁度名古屋に来ていたので、最後の挨拶だけでもと思い、長野の自宅に帰り、喪服に着替え、山梨まで車を走らせて… 告別式には沢山の方が参列すると思い、少し時間を早めに行かせて頂きました。 上司のお母さんの顔を見たら涙は出たものの、上司に対しては、やはり泣けません。 遺影の顔は本当に凜として素敵でした。 私は 「本当にありがとうございました」 この一言しか伝えられず… とても真面目な方でしたが、いつも明るく、仕事になると、凄く厳しい為、嫌われる事も多かったです。 私も何度も仕事の方向性が食い違い、何週間も口を聞かないなんて事もありました。 けど… 精一杯生きてました。 まだ42歳位だったと思います。 余りにも早過ぎる。 ただ、今でも何度も思い出しますが、私は泣けません。 普段は泣き虫な私なのに… 余りにも衝撃的で、今でも蓋をしてるんでしょうか… それは分かりませんが、私の心の中で生きています。 今この世に居ない事が今だに信じられない私ですが…
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