プロローグ

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雪兎が狼貴と麗斗の口喧嘩を暖かい目で見守っていると… 「白嶺 雪兎!」 と声が聞こえた。そちらを振り返ってみると、雪兎たちと同じ制服を着た、一人のメガネをかけた綺麗な女の子が立っていた 「ゲッ…委員長」 そう、彼女は雪兎たちのクラスの委員長である。 そして、もちろん麗斗ハーレムの一員だ で、いつも麗斗の隣にいる雪兎を目の敵にしているわけで… 「貴様は…許されざる大罪を犯した! 一つ、神聖なる麗斗様に貴様のような愚者が触れたこと! 二つ、天使のように可愛らしい麗斗様に暴力を奮ったこと! 三つ、我々が麗斗様の御側にいれないのに、貴様のような奴がいれること! よって、貴様の判決は死刑だ!」 理不尽である、あと逆恨みだろ… 当然、こんな理不尽な判決は反論せざるを得ないわけで 「ふ、ふざけんな! それぐらいで死刑にされてたまるか! 第一、麗斗のそばにいるのがダメなら、狼貴はどうなんだよ!」 雪兎がそう反論すると、委員長は鼻で笑った 「ハッ、狼貴様は良いのよ! 美少年二人のツーショットなんて目の保養だわ~。 でも貴様はムカつくのよ! ただでさえ、私たちより可愛いのに!」 ……腐ってやがる アレか、BでLなベーコンレタスなアレか 同じ感想を雪兎も抱いたようだが、自分の容姿と麗斗、狼貴の様子を比較して納得してしまい、ガックリとうなだれる
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