プロローグ

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「さて、刑を執行するわ。 執行人は私たちよ!」 委員長の背後から数人の男女が現れ、その後ろには多くの人が並んでいる そして、彼らは全員が目を血走らせている それを見た雪兎は顔をひきつらせる 「お、おい…そこの不審者集団は何なんだ?」 雪兎がそう言うと委員長は怒りだした 「不審者じゃないわよ! 彼らは私たちの崇高な同士! 右から『麗斗様を見守り隊』 『狼貴様に虐められ隊』 『狼貴様×麗斗様がジャスティス!』 『麗斗様のヘタレ攻め…良い!』のリーダー達とその仲間たちよ!」 最後の二つはチーム名になってない てか、やっぱり腐ってやがる… 腐ったチーム名に雪兎は引いている 「さあ、貴方たち! やっておしまい!」 「三十六計逃げるに如かず!」 委員長の号令と共に、全員が雪兎に襲いかかる 雪兎は急いで後ろに振り向き、逃げ出した 「ちっ! 逃がすんじゃないわよ! 捕まえたチームには麗斗様と狼貴様のプレミア写真を渡すわ! 欲しければ捕まえなさい!」 委員長はチームを物で釣っているらしい 委員長のご褒美を聞いた不審者集団はウオォォォッ! と雄叫びをあげ、雪兎を追いかけて行く 「ああ…不幸だぁぁっ!」 そして、場面は冒頭の場面へと続くのである
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