22人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
｢ハァ…ハァ…畜生…まだ、追ってくる…｣
薄暗い夕暮れ、沈みかけている夕日が照らす裏路地を一人の少女?が駆け抜けている
彼女の額には汗が吹き出ているため、長い時間走っているのだと推測できる
何故、人気のない夕暮れの裏路地を駆け抜けているのか
それは、彼女の後ろに原因がある
彼女の後ろからは、数十人の人間が老若男女問わず追いかけてきている
彼らは鬼のような形相をしながら裏路地を駆け抜ける
中には木刀や包丁、鉄パイプなど物騒な代物を振り回しながら追いかけている奴もいるようだ
走りながら後ろを振り向き、まだ自分が追われているのを確認すると、ひきつった笑みを浮かべ
｢あぁ…不幸だぁぁぁぁぁぁぁっ！！！！｣
と、某ライトノベルの幻想殺しの主人公の台詞を叫びながら走り続ける
何故、こんなことになっているのか…
それは、一時間前に遡る…
因みに、幻想殺しの主人公は｢不幸だ｣を連呼しているが…
女性関係では最強クラスの幸運だと思うのは作者だけだろうか？
最初のコメントを投稿しよう！