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不良たちが殺気立つと、麗斗の後ろにいる女の子が麗斗の服を掴み、怯えながら口を開く
「わ、私のことなら良いですから逃げてください… 狂・暴走姫って言ったら…警察でも手を出せない、不良集団らしいです…」
とは言うものの、麗斗が逃げれば、この先は最悪の展開になってしまう。 それを想像した女の子は今にも泣き出しそうだ
しかし、我らが王道主人公(しつこいようだが、この小説の主人公は雪兎です)の麗斗がそんなことをする筈が無い
「安心してよ、君は僕が守る。 お姫様を守るのは騎士の役目だからね!」
麗斗は笑みを浮かべ、女の子の涙を指で拭う
まあ、顔立ちが異常に整っている麗斗にそんなことを言われたら、どうなるのかは分かりきっているわけで…
女の子は顔を真っ赤にし、軽く意識が飛んだまま頷く
おや?狙撃音が聞こえた…ゴ〇ゴでもいるのか?
で、そんなラブコメ展開を見せつけられた不良たちがどうするのかも分かりきっているわけで…
「殺す…殺す殺す殺す殺す殺す!」
「カーッ!ペッ! 純愛展開なんかいらねえよ! 鬱、グロ、ビッチ、バッドエンドってのが良いんだろうが! 虚〇さん、ニ〇ロ最高~!」
Bは軽い狂気を纏い、麗斗に殴りかかる
それと同時にCも麗斗に殴りかかった
てか、Cよ…
お前…絶対、不良じゃないだろ…
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