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麗斗はしゃがんで、BとCのパンチを避け、女の子の背中と膝裏に手を回し、俗に言うお姫様抱っこで抱き抱えながら、バックステップで距離をとる
「危ないなぁ…この子が怪我をしたらどうするんだい? さ、危ないから逃げて」
不良たちを睨むと、女の子を下ろして、逃げるように促す
「あ、あなただけを置いて逃げられませんよ!」
「僕は大丈夫だから…逃げてくれる? 君を巻き込みたくないんだよ…」
女の子は逃げることを拒否するが、麗斗がジッと目を見つめながら言うと、顔を真っ赤にして、頭をペコペコ下げながら逃げ出した
「おいおい…何してくれちゃってんのかなぁ? しょうがねぇ…あの女の代わりにてめぇを痛め付けるとするか!」
「お前だけは…お前だけは許さん! いたいけな青少年の夢の一時を邪魔しやがってぇ!」
それを見たBとCは、更に怒りを募らせ懐からナイフを取り出した
辺りからは悲鳴が聞こえてくる
てか、Cよ…貴様のどこがいたいけな青少年だ…
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