プロローグ

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ナイフを見た麗斗は目を細め、構えをとる 「そんな物騒な物を取り出して…覚悟は良いんだね?」 麗斗が不良たちを睨み付けながら言うと、不良たちは叫ぶ 「ああ!? 覚悟は良いかだぁ? それはこっちの台詞だ! その可愛い顔を…切り刻んでやるぁああっ!!」 「貴様には分かるまい…持たざる者の怒りを! 悲しみを! 我らが怒りを思い知れぇぇぇっ!」 不良Bはイッちゃった目をして、ナイフを右手に持ち、麗斗に上段から切りかかる Cはそれに遅れて、血の涙を流しながら、麗斗を刺そうと左手に持ったナイフを突き出しながら走り出す ……Cの台詞に何人かの野次馬(男)は激しく頷いている 「……忠告は、したからね」 麗斗は先に切りかかってきたBの攻撃を小さくバク転するように避け、その勢いを利用してBのナイフを蹴り上げる すると、ナイフはBの手から離れ、空高く舞い上がった Bはあり得ないと言いたげな顔をするが、逆立ちの様な状態になった麗斗の踵落としを脳天に喰らい、意識を刈り取られた 「ウ、ウォォォォッ!!」 Bがやられるのを見たCは大声を出し気合いを入れ、左手でナイフを突き刺そうとする
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