翌日の次の日

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「ちょっと!起きて?」 この独特な話し方、 日が当たりさらにその柔らかな陽気を振り撒く明るい茶色の髪。 優しい雰囲気を纏うその女性は先程まで夢に出てきて根拠ないフォローをしていた人だった 顔を上げると店の入口に息を切らしながらも笑顔で立っている男がいた 「あの…かい…しゃ…辞めて…来ました…」 何故か見たことがある気がする。でも思い出せない。うちの少ない客に失礼があってはいけない。適当に話して思い出そう そう考えて慎重に言葉を選ぼうとする 20秒の沈黙を経て 「あ~、あれですよね。あの~それ、オーナーのあれですよね」 とりあえずオーナーの客人じゃないかと思ったが何故か二人ともポカンとしている 「君、覚えてないんだ?」
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