翌日の次の日

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自然と足並みが揃うのは二人にしかわからない想いが頭を同時に駆け巡っているからなのか 和義はビジネスマンに過去の自分を重ねた 雪はビジネスマンに和義を見ながらオムライスを差し出した 二人は何をするでもなく散らばり、ビジネスマンを観察していた。 彼はオムライスをすぐに完食した、和義の時とはすごい違いだが和義は気にしなかった。 ビジネスマンはしばらく机を見つめていたが、やがてこちらを向き 何故こんなに親切にするのかと聞いてきた 和義は「人様の店であんなに泣かれちゃ仕方ないでしょう?餞別だよ、餞別」と言った 雪はそれを聞いて「何ででしょうね?懐かしかったからかな」と微笑む ビジネスマンはそこから何かを吐き出すかのように話し出した
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