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ビジネスマンは自分の私生活がうまくいっていないことや、親への自分の態度に対しての文句を言いはじめた
最後には「自分は本当にダメな人間なんです。このままでは幸せなんて訪れる訳がない…」
そう言った瞬間に和義は立ち上がり顔を上げた
その顔は普段の気の抜けたような表情とは違った表情で「おい」と短く言った
「何が根拠だ?」口調もずいぶんきつい
「俺は何をしたってうまく行かないんだ、彼女に愛想尽かされ、会社でも冴えないし、親には理不尽に八つ当たりした。
あんたら料理人ならわかるだろう?料理にはレシピがあるように人生にもレシピがあるんだ。そのレシピ通りじゃなければ幸せは手に入らない。俺は…」
「知ったような口を叩くんだな」
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