洋食屋「すまいりー」

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ビジネスマンは昔から勉強がよくできた。親は自分の成績が自慢で近所の人にも少しずつ自慢をしては自分を褒めてくれていた。成績が少し落ちると親が少し哀しい顔をしていた。それでも自分を自分達の自慢だと笑ってくれた。その笑顔を守りたくて必死に勉強した。努力のエリートだった。 でも、いつからかそれは自分だけのためになっていった。ただ自分の満足のために勉強して、うまくいかないと時々あたったりもした そんな思い出とともにいつも自分を気遣い決して自分に強要せずに尊重してくれた両親。 自分は今まで勝手に両親のせいで自分の道を決められたと思い込んでいたのだと気づいた。いつでも道を開いてくれていたのに。そうと気づくと今まで何度もそれを促してくれた両親が頭の中に何度も何度も浮かんでくる 気がつけば涙を流していた
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