Beginning Memory

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「良い歌だね。君、歌上手いね」 知らない男子生徒が唐突に言ってきた。 「ありがとう…」 「顔も可愛いし、魅力的だね」 「えっ/////」 歌が上手いとかは言われることがあっても可愛いと言われたのは人生で始めてかもしれない。私はとっさに顔を赤らめてしまった。 「あ…あのっ『おーい菅嶺、練習行くぞ~』 言葉をつまらせるとその男子生徒を呼ぶ声が聞こえた 「あ、ヤっベ行かなきゃ!またね、早良木さん」 そそくさと廊下を走って行ってしまった。誰だったんだろ。同級生にはいなかったと思うし、菅嶺って名前聞いたことない。なのになんで私の名前知ってたんだろ また教室で一人になった私は用事を思い出し、帰ることにした
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