Beginning Memory

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ギリギリ車内アナウンスが寝ている脳内に入ってきて慌てて目を覚まし降りることができた。私の家は藍凪市の外れにあり、私が物心つく前に両親は事故で亡くなった。今は同居していた祖父と祖母に育ててもらってる 私は用事を済ませるためこの辺で唯一のスーパーに行った。足の悪い祖母に代わって私がいつも買い物をしている。それともう一つ大事な用事がある 私は頼まれた買い物を済ませると開発予定地の山の近くにある墓場に行った。今日は両親の命日。水を墓石にまき、おいてある枯れかけの花を取り出し買ってきた花に差し換え、お香をたて、私は手を合わせ両親との記憶を思い出し拝んだ 立ち上がり私は目を拭い、帰り際に「またね」と両親に手を振った
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