Beginning Memory

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家に着くと祖母が出迎えてくれてた 「おかえり、杏里」 「ただいま、おばあちゃん」 家の中に上がり数分して祖父も帰ってきて夕飯を食べ話しこんでいるうちに時間も過ぎいつの間にか寝ていた 翌朝私は始業式の準備のため早めに起きて7時には家を出た 駅までの通学路を歩いていると交差点の細い路地からひょこっとウザトが顔を出してきた 「出たわねウザト!」 私はウザトの存在を確認と同時に逃げられないよう素早く駆け寄った 「のゎっ、あ、杏里!?」 「今日という今日は!」 私は殴りかかろうとした瞬間────── 「あっ!」 昨日の菅嶺って人が交差点の横断歩道を渡った先にいた。私は視力が良いせいか50m以上離れていても確認できた。私は彼に追いつこうと思いっきり走った 「うぉっ!やめ、やめろ……ってあれ?うぉーい、俺はスルーかよっ」
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