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私が茫然としていた中、ドアが開いた。
バンダナを巻いた男が入ってきた。見慣れない奴だ、帝国側の人間ではないな。と思っていた。
そしてなんと、この男は私を拘束していた鎖を外したのだ!
あろうことか、帝国の将軍であった私を助けるって言ってきたのだ。
「行くぞ。」
「しかし足が…。うまく歩けない。このまま死を待つだけだ…。」
さっきの兵士の暴行で足を痛めたのだ。
「守る!俺は見捨てない」
えっ?何故?そこまで言えるんだ?
と思うと同時に今なら逃げられる!生き延びる事が出来るかもしれない!と希望が湧いてきた。
男が部屋を出て行こうとする。
「待て。そこの兵士が何か持っているかもしれない。」
2人で椅子に腰掛けて寝ている兵士を調べた。
「カレーライスが食べたい!」…と兵士。
しまった!起こしたか?
……。単なる寝言のようだ。熟睡中だ。
男が[時計のネジ]を見つけ出した。
「よし、行くぞ。」
と男がドアを開けた。
「ハヤシライスも…。」と寝言を言う兵士。後でコイツは大目玉をくらう事になるとは知らずに呑気なもんだ。
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