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崇「チィ……ここは逃げるしかないかな」
襲いかかってくる敵に背中を見せる訳にはいかないがなにせ状況が全く理解出来ていないこの現状ではそれが一番の得策だろう。
だが、こういう日に限って不幸の連鎖は起こる。
崇「なっ………!!」
逃げようとする俺の目の前に更に3体のロボットが現れた。
崇「………流石にこれはヤバいな」
完璧に退路を絶たれた俺に残された方法は。
崇「………戦うしかないな」
人間諦めが肝心とはよく言うものだからな。
しかし、戦うにしても俺の武器はさっき拾った不思議な剣のみ。
崇「文句を言っている場合じゃないか」
剣をしかっり構える。
剣術には多少自信があったのでなんとかなるだろうと思った。
《……私……の名を……》
突然声が聞こえた。
しかし、周りには相変わらずロボット以外は何も、もとい誰もいない。
崇(……気のせいかな?)
《……私……の名……を》
勘違いではなく確かに聞こえた。
それも、人ではなく自分の持っているあの不思議な剣からだった。
崇(お前の名前なんか知るわけ無いだろうが)
その間も次々に繰り出されるロボットからの攻撃をなんとかかわしながら考える。
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