出会い

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それは、雨が降った日の夜だった。 「…誰?」 アパートの部屋のドアの横に女の子が足を抱えてしゃがんでいた。 ずぶ濡れで。 「風邪引くよ、何してるの?」 女の子は何も言わず、玲の顔を見る。 「家、帰りなよ」 そう言って玲は部屋に入ろうとすると、女の子はすっと立ち上がり、玲の上着の裾を握った。 「泊めて…」 「・・・」 *
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