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リタと別れた後、部屋に入った俺は、待ち構えるようにして佇んでいたおっさんに肩をたたかれた
「よぅよぅ青年!随分と長いデートじゃないの~」
ニヤニヤと胡散臭い笑みを浮かべるレイヴン
俺をからかって反応を楽しもうとしているのがまる分かりだ…
「わりぃかよ?」
デートという部分は否定せずに落ち着いた返事をすると、カロルが驚いてのけぞる
「えっ!じゃあホントにリタとデートしてたの?」
「あ?まぁな…」
ベッドに腰掛けながら、俺は背筋を伸ばす
「てか、お前らだってジュディやエステルと一緒だったじゃないか」
隣のベッドに座っているカロルに視線をあわせて問う
「ぼ、僕は成り行きで…」
「おっとそうだった…カロル先生にはもういるもんな?」
「えっ?ち、違うよ!僕は別にナンの事は…」
…俺名前言ってないのに…
自分で墓穴掘ってら…
「はいはい…んじゃあ、おっさんはどうだったんだよ?」
今度は壁に寄りかかっているレイヴンと視線をあわせた
「それがさぁ~…ジュディスちゃんと2人っきりかと思ったら、カロル少年達と店の中でばったり…」
「なんだ?お前らおんなじ店だったのか?」
「そうそう…そんでジュディスちゃん、嬢ちゃんと話してばっかだったから、おっさんちっとも楽しくなかったわよ…」
「ふーん…」
偶然か?
おっさん達が同じ店だったのは…?
いや、きっとエステル達が仕組んでたんだな…
「ま、おっさん残念だったな」
「…ホントにそう思ってる?」
俺は横になりながらあくび混じりに返事をした
「いや、全然」
「…………」
「俺、疲れたんでもう寝るわ…」
色々あって、疲れがたまっていたため俺はすぐに眠りに落ちた
「…なんかユーリ…いつもと雰囲気違くない?」
俺が寝た後、カロルがぼそりと呟くようにしゃべる
「そうね…なんかいつもよりいきいきしてたというか…」
それにレイヴンが相づちをうつ
「なんでだろうね?」
「そんなの決まってるじゃない!どうせリタっちとラブラブな時間過ごしてたんでしょ?青年だけおいしい思いしちゃってさ~」
レイヴンが唇を尖らせながら文句を言う
「…両想い…か…いいなぁ…ユーリとリタ…」
「ん?なんか言った?」
「あっ?ううん!何でもないよ!」
慌てて首を横に振るカロル
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