合戦編:賤ヶ嶽

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合戦編:賤ヶ嶽

シズガタケ 賤ヶ嶽…賤ヶ嶽(岳)の戦い。 これはちょっぴりマイナーな感があるにょろ? でも歴史の転換点…ターニングポイントとして、めがっさ重要な合戦さ! 高校日本史でも扱うから、覚えておくといいさっ! 天正11(1583)年、信長の死後天下取りに乗り出した羽柴秀吉と、織田家家老筆頭としてそれを阻止しようとした柴田勝家が近江(滋賀県)賤ヶ嶽付近で行った合戦だよ。 柴田方先鋒の佐久間盛政が深入りしすぎて逆にやられちゃった上に、前田利家・金森長近たちが勝手に帰っちゃったことで、秀吉の圧勝だね。 著者的見解 この合戦で真っ先に思いつくのは、福島正則・加藤清正・加藤嘉明・脇坂安治・片桐且元・糟屋武則・平野長泰ら [賤ヶ嶽の七本槍]であるが、実際に感状を得、数千石の禄を得たのは桜井佐吉、石川兵助一光も同様である。 つまり七本槍は九本で然るべきなのであるが、この二人は戦死等の理由から省かれ後、語呂から七本槍となった。 また七本槍が活躍したのは合戦の大勢が決した後の追撃戦だけであり、一番手柄は意外なことに石田三成・大谷吉継らに与えられている。 また七本槍の中で最も著名な福島正則・加藤清正の両雄であるが、正則は[脇坂(脇坂安治)などと同列にされるのは迷惑]と言い、清正も七本槍の話をされるのを酷く嫌うなど、今日伝わっているようなのような美談ではないようである。
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