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お前…本当に男か?
原田からの問いかけに思わず目を見開いた
そして答える事が出来ず俯いてしまった
俯いていると視界に原田の足が見えた
腕を掴まれ無理やりに立ち上がらされた
顎を上に上げられ、顔をまじまじと見られた
『…本……当かよ?
お前…ここがどんな所か知ってるだろ……?』
『は…ぃ……』
とまた俯いてしまう
『だったら何で!!!!!
ここはいつ何時に死んでも可笑しく無いんだぞ!!』
『今すぐに帰れ!!
親だって友達だって……色々心配してる人達がいるだろおが!?』
俯いていた晶が今にも零れ落ちそうな程目に涙を溜めて
キッと原田を睨みあげ
『私には……身内は誰も居ない
私を恨…む……人達は居ても…‥心配してくれる人達は……誰も居…な………ぃ』
こらえきれず溜めていた涙が止まる事無く溢れきた
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