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ここは暗く、人が余り通らない路地。
そこに、
西脇 栄一がいた。
栄一は髪を坊主にしていて眉毛も剃っている────だから顔も顔で厳つく見える。
そして彼は驚く事にこの近所で二回くらい人を刺してる通り魔であり、人を刺す事に快楽を覚えていた……。
だが、
最近は人を刺していない。
だからなのか───栄一はイライラしていた。
…なので、
彼は溜まった鬱憤を晴らそうと久しぶりに誰かを刺そうと思いアレを握っていた。
そう……包丁だ
栄一はコートの包丁を愛撫しながらニヤニヤしている。
その表情は他人が見れば明らかに危ない人間に見える。
まぁ実際に危ない人間なのだが…
栄一は包丁を愛撫しながら何かを閃いた見たいだ…その閃きはもぅコイツが狂ってる事を示している。
それは、
とある賭け。
右手を広げて五秒数え…その間に誰かが来たら刺すと言う───何とも子供染みた賭け事だ。
栄一(5秒だ…。
5秒以内に人が来たら…。
刺す!
5・・・
4・・・・
3・・・・・
2・・・・・・
1・・・・・・・)
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