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そして、ようやく考え出したのが「オトコのヤング率(物質の堅さを示す係数、応力に対してどのくらい歪むかを示す係数)」である。
小便を発射する大砲の強度を定めるオトコのヤング率「堅さ」を考えることで、アメリカが「標準サイズ」と言い放つ大艦巨砲の「落とし穴」を見出そうと考えたのである。
鍵は、オトコのヤング率なのである。
そのアメリカンな大艦巨砲の「落とし穴」を説明するために、まずは人体におけるヤング率の定義を考えてみよう。
人体におけるヤング率とは人体の柔らかさを定義する係数であって、それは年齢に比例する係数である。
人体におけるヤング率は若いときは堅く(ヤングで)、年をとるに従って柔らかくなる(ヤングでなくなる)のである。
そういうわけで、たとえば胸のヤング率を考えれば、当然若い女性の胸は垂れないけれども、おばあちゃんの乳が垂れていったりするわけである。
そして、それと同じように当然オトコの大砲におけるヤング率というものもあるわけで、やはりオトコの大砲というものも年によって堅さ(ヤング率)というものが違うワケなのである。
試しにヤングなヤング率を持つ「ジャパニーズな小砲」と「アメリカン・スタンダードな巨砲」を有限要素法(物体を単純な形状に分割し、単純な方程式を組み合わせることで、全体の挙動を予測しようとする計算方法)で変形計算してみた。
もしも、大砲の取り付け位置の高さが同じであれば、「ジャパニーズな小砲」に比べて「アメリカン・スタンダードな巨砲」は長いぶんだけ、発射口の位置も高い。
だから、当然ターゲットがいくら高い便器であっても百発百中で狙いを外さないことだろう。
それに対して、「ジャパニーズな小砲」は発射口の位置が低く、ターゲットの便器までの距離も遠く狙いを外してしまうことも多いように思える。
一見、小便における大艦巨砲主義は間違っていないようにも思えてしまう。
しかし、である。
時代の流れ・時の流れを考えるならばどうだろう。
女性のオッパイが年を経て時が流れるに従って、堅くなくなり垂れてくるように、男性の「大砲」だって、時が流れ年を経るに従って堅くなくなってくるのである。
もちろん、さまざまなシチュエーションにおいて、そのオトコのヤング率が問題になるわけであるが、とりあえず便器に向かって放水活動を行うときだってそのヤング率は問題になるわけだ。
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