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「「船長ォォーッ!!」」
ハーロックの絶叫を聞いたクルー達が慌てて彼に近寄る。
卒倒したハーロックを見てジャックとガゼルは目を丸くしていたが、マリーだけは平然としていた。
そしてジャックとガゼルを安心させるよう一言。
「大丈夫だよ。ハーロックさんは驚くと卒倒する癖があるからね、いずれ直ぐに復活するさ」
朗らかに言うマリー。
そしてそんなマリーの予言通り、少し経った所でハーロックが目を覚ました。
忙しい男である。
ハーロックはしばらくボーっとしていたが、思考回路が正常に作動し始めたのか、全てを思い出すとまた絶叫する。
これもどこか見覚えのある光景だ。
「ちょっと待て、何でお前らがジャックとマリーなんだよ! 何で? えっ、意味わかんねぇ!? 誰か詳しく説明しやがれ!!」
完全に混乱するハーロック。
唾を撒き散らしながら怒鳴る彼に対し、マリーは非常に冷静だった。
そして清々しい王子様スマイルで、ガゼルにこう告げる。
「だって。説明頼むよ、ガゼル!」
「ええぇぇ!!」
怒鳴り散らすハーロックに説明するには、まずどうにかして落ち着いてもらわねばならない。
明らかに面倒事を押し付けられたガゼルは、溜め息を吐くとハーロックを説得し始めた。
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