可愛いものは目に入れてみよう、きっと痛くないって事はないから

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生徒会室に着くと咲希さんはそっと腕を離し俺をじっと見つめてきた。 「淳史君、腕を広げてもらっていいですか?」 「えっと……?」 俺は言われた通りに腕を広げる。 咲希さんはてくてくと歩き俺に抱きついてきた。 「その……抱きしめて下さい、だめですか?」 「えっ、いやちょっと待って下さいね?」 深呼吸をして咲希さんを抱きしめる。 いや、誰もいないから出来るんだからね? 誰かが見てたら出来ないからね? 俺が心の中でそう思っていると咲希さんがしゃべり始める。
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