プロローグ

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俺は内心 かなりドキドキしている。 (血は繋がってないはずなのに……、随分あの人に似て可愛らしい人だな……スタイルもかなり良い……なるほど、だから先程のクズ共が集っていたわけだ……) 俺はおもむろに手を上げた。少女は何か怖いのか目をキュッと閉じた(先程のような目に遭ったわけだから仕方ないわけだが)。 上げた手をゆっくり置いた先は少女の脳天。安心させるようにゆっくり撫ではじめる。(……随分と怖かったですね。もう大丈夫ですよ。安心して学校にお行きなさい。)と思いながら……。 撫でられ始めた途端、少女は驚いた顔で上目遣いをしていたが、撫でられてちょっとしたら、少女は気持ち良さそうに目をつむっていた。 ……で、しばらくして撫で終えると、目線を真っ直ぐ合わせて微笑みかけて、無言のままサッっと素早くその場を立ち去った。 少女は、立ち去る瞬間、何か言っていたような気がしたが、俺は気のせいだと思い敢えてスルー。 ……それにしても……この動悸はいつ治まる……?
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