プロローグ

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なんだかんだで俺の通う高校に到着。 生徒玄関に向かっている最中なんだけど、後ろから聞きなれた声の2人に話し掛けられる。 「よぉ~~ゼロ! 今日はちょっと遅くないかぁ!?」 「おはよう零! 確かに淳也の言うとおりちょっと遅いわね」 「……おはようございます、淳也君、美奈さん。」 …後ろからしたり顔で話かけてきたのは、親友の郷田 淳也(ごうだ じゅんや)と桜田 美奈(さくらだ みな)。この2人は恋人同士なんだけど……まぁ 今はどうでもいい。 …確かにいつもよりかは到着が遅い。遅刻する程ってわけではないんだが。 「……で、そのしたり顔の理由は何ですか? 2人共、口ではそう言いますが、何かその理由を知っているかのような……」 教室に向かいながら2人に話を聞く。 「へへっ。ウチの学校の女子を助けた、なんて話は知らないぜっ!?」 「淳也君……しっかり知っているじゃないですか。 …ということは、その彼女である美奈さんも……?」 「勿論知ってるわよ。知っているどころか、その瞬間を2人で目撃していたんだからねっ」 パチッとウインクしながら、サラッととんでもないことを言ってのける2人……。
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